「今日一日を精一杯生きようよ。 生きていればきっといいことあるからさ」
製作著作、日テレ。脚本を担当する中園ミホさんの大叔父にあたる方がこの映画の主人公のモデルになっています。
1944年、8月15日-オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州カウラで日本兵捕虜が無謀な脱走計画たてた。日本人収容者数1,104名の内、545名以上がこの計画に加わり、死者数235名(オーストラリア人 4名、日本人 231名)、日本人負傷者数108名という惨事を生んだ。第二次世界大戦が終わる10日前の、満月の綺麗な夜のことであった。
このカウラ事件というのを、映画を通して初めて知りました。なぜ、あともう少し人々は待てなかったのでしょうか・・・?あと10日で、戦争は終わったというのに・・・。朝倉憲一兵長はあくまで戦陣訓を守ろうとしながら現状に悩む兵長であり、一方妻のいる日本に帰るため必死で生き残ろうとした嘉納二郎伍長はほがらかで平和主義的であり、最後までこの脱走計画に反対の意を通しました。この二人を、小泉孝太郎と大泉洋が好演しています。「トイレットペーパーより薄かった」という題は、脱走計画に賛成か反対の意見を集約する時に、トイレットペーパーの紙を使用したことから、この題になったというわけですが、この時代、市民の命が消耗品のように扱われていたのだと思うと本当に悲しく、また改めて反戦の気持ちを起こさせてくれます。夏の終戦の時期になると、様々な番組がテレビで組まれますが、やはりそうして毎年毎年「戦争はいけない」という気持ちを思い出すことは、大切なのだと私は思います。ともすれば、バーチャルゲームの世界で簡単に戦争をし、簡単に人を殺すことが出来る今、戦争を知り、思い出す慣習を守る意味は大きくなってきているでしょう。
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by muyokunohoshi
| 2008-08-27 17:13
| 映画